2012-01-01から1年間の記事一覧

治療入院中に至福のひと時を味わう

12月10日から一週間定期の治療のため入院しました。夕方ベッドで読書していたところ、廊下から、暖かく綺麗な声の女性合唱が聞こえてきました。部屋から出て眺めると、なんと数十人の若い女性が蝋燭をもってクリスマスキャロル「神の御子は今宵しも」讃…

なかにし礼氏の生き様に感銘する

11月6日から8日の産経新聞に、4000曲の作詞家で直木賞作家である「なかにし礼氏」が、自らの食道がん克服の生き様を語った記事が掲載されました。読みながらそのこころの姿に深く感銘しました。なかにし礼氏の境地には到底及びませんが、そうした生き方を模…

「病人の生き方」から学ぶ(2)

引き続き、小林昭洋「病人の生き方」サンマーク出版から、大いに共感した部分を記録しておきます。<長期闘病期> ●病気からの逃げ場所はない。できないことを紙に書いて認識していきました。「できていた過去」へのこだわりを捨てることができたときから、…

「病人の生き方」から学ぶ(1)

小林昭洋「病人の生き方」サンマーク出版を読みました。大いに共感した部分を記録しておきます。<闘病初期>●挫折感は「小分け」にできる・事実は一つなのに感じ方は千差万別です。陸上選手と足が悪かった老人では足が動かなくなった場合の感情は違うでしょ…

病気というものは油断してはいけない

最近は定期的入院治療によって体調も順調で、このペースであと1〜2年もすれば寛解というレベル(再発の可能性はあるが通常の生活が可能なレベル)に到達できるのではないかと楽観していました。 ところが、どっこいそうではないことを思い知らされました。…

90歳、卒寿翁の金言から

90歳卒寿の岸本新一著「成功の鍵はマネのなかにこそにある」幻冬社ルネッサンス刊を読む。経営管理に向けた内容はパスして、素直に読めて感銘した部分を記録します。●本物のチームワークとは「馴れ合い」でなく「余裕」から生まれる・自分の役割を果たすので…

治療入院中のテレビ、新聞、読書の記録(3)

<印象に残った書籍>◇岡野守也著「唯識と論理療法(仏教と心理療法・その統合と実践)」佼成出版社刊●現代の方便・論理療法 ・唯識はそれ自身はっきり自覚しているように菩薩向けの思想です。言い方を変えると、仏教の目指す究極のところはそれぞれが覚った…

治療入院中のテレビ、新聞、読書の記録(2)

<印象に残った新聞記事>●毎日新聞特集ワイド(8月31日夕刊)上田紀行「現実はぐらかすな」・野田佳彦首相は関西電力大飯原発3,4号機再稼働を表明した直後の講演で「精神論だけでやっていけるのか」と反対論を一蹴。その発言に引っ掛かりを感じてきた。・…

治療入院中のテレビ、新聞、読書の記録(1)

一週間の入院中は毎日の服薬と4日間各1時間の点滴だけなので、体調が順調な場合集中できる自由時間がたっぷりあります。その意味では日赤病院大学院に入学したみたいで、大いにテレビ、新聞、読書を楽しみました。<印象に残ったテレビ> ●釜石の奇跡(NH…

明日から8回目の治療入院です

明日から8回目の治療入院です。この病気は開発された治療を1〜2年程度定期的に実施することによって、まず血液学的寛解(完治ではないものの血液の症状が消える状態)を目指します。これが成功すると、雪が止んで今まで降り積もった根雪が溶け出すように、…

誕生日を迎えて

昨日は誕生日一日前ですが、娘が元気だった頃家族で通った旭寿司でお祝いの会食をしました。この店もすっかり模様替えで小部屋がたくさんある店に変わっていました。長女は二人の息子の母親に、次女はあの世にと流転の人生ですが、誕生日を母べえとお祝いで…

おひとり様でなくてよかった

7回目の治療入院を終えて帰宅しました。 今回はいつもと異なってやや広範囲に湿疹がでたり、心臓のあたりに違和感とチクリと軽く短い痛みらしきものが2回発生したため、心配しました。しかし主治医の先生がしっかり診断、それぞれに明白な理由をあげて「心配…

生産より生存条件 

今日の毎日新聞の夕刊を読み特集ワイドで、内橋克人氏の「生産」より「生存」条件という記事に大いに共感しました。今後のためにポイントを記録しておきます。●原発再稼働の決断を発表する野田首相の演説を聞いて ・首相は「私の責任」と言いましたが、これ…

難聴の進行を防ぐため東洋医学研究所に出かける

60歳台から聴力低下の症状があり、ずっと補聴器使用で生活してきました。最近は補聴器をつけてもやや遠くから話をされると、音は聞けても意味が聞き取れなくなりました。通常の耳鼻科では治療法が無いようなので、インターネット検索で発見した北里病院東洋…

レオナルド・ダヴィンチ展

久しぶりに美術展に出かけました。渋谷のBunkamuraに行くのは始めてで、おのぼりさんの心境でした。 レオナルド・ダヴィンチが描いた絵画は十数点しか現存していないそうですが、その中の数点の展示が ありました。 やはり「ほつれ髪の女」の憂いを込めた女…

6回目の治療入院を終えて

本疾患とは異なる心疾患の気配を感じて不安を抱えた定期の治療入院でしたが、いつも の服薬と点滴を続けるうちに心疾患の気配は消えてしまいました。 一週間の治療が終わって、主治医の指針を土台にライフプラン骨組み具体化し、決めま した。「夜間の十分な…

余命1年を仮定した生き方を考える

患者の会で主治医が「この病気は治療法が発達して10年生存率が6〜7割になってきた。予後が厳しい病気だから難病というわけではなく、一生涯長く経過を見ていかなくてはならないという意味で難病なのです」と発言されたので、まだまだ余命があると安心してい…

原発ゼロをめぐる記事

5月5日は原発ゼロの日となった。インターネット検索で読んだ中で、印象に残った記事を列挙します。●東京新聞5月4日社説 ・原発は震災前にも、定期検査以外に不祥事やトラブルが相次いで、平均稼働率は六割台と低かった。震災後の昨年度は二割にとどまった。…

法華経展を観覧する

家内のブログ仲間のhappyさんから情報をいただいていたので、一昨日、法華経展を観覧するために創価大学池田記念講堂へ出かけました。 小生は聖徳太子の精神、大乗仏教に大いに関心がありますが、現存のさまざまな宗派に関与する気持ちはまったくありません…

主治医の一言でもう一度方向転換

4月中旬に予定していた隔月の治療入院が患者の殺到によって予定通りとならず、主治医の観察通院日が先に来てしまい、昨日病院に出かけて主治医の所見をうかがいました。 3月下旬に行事が重なって無理をしたため、3月29日に吐いたり心臓に圧迫感が出たり…

加瀬俊一氏の「晩年の美学」より(2)

●人生が醸す色気 ・心に余裕があるときって、ひとは(事柄が)よく見えるんです。学びとるべき対象がはっきり把握されていますから、本物に触れることができるんです。・心が枯渇しているときは、それを埋めることだけで精一杯になっちゃう。そのものをよく…

加瀬俊一氏の「晩年の美学」を再読する

100歳を超えてから永眠された加瀬俊一氏の「晩年の美学」を再読しました。曽野綾子さんや五木寛之氏とは味わいの異なる内容で、再読してあらためて感銘しました。・桜の花のあとに「葉桜」の美しさがあるように、やがてその葉が紅葉して輝くように、人の…

スマトラ島沖М8.6の新聞記事に触発されて想い・学んだこと

今日の産経新聞一面に「スマトラ島沖М8.6」という記事が大きく掲載されていました。スマトラ島沖は、2004年12月にМ9.1の大地震と巨大津波が発生しています。解説時事では、都司嘉宣・建築研究所特別客員研究員の「広い意味で04年の余震とみら…

身体はどこが故障しても気持ちが変わる

以前「ものの見え方が変われば気持ちが変わる」ということを書きましたが、このたびは「身体はどこが故障しても気持ちが変わる」ことを体験しました。 難病治療の副作用で昼寝を1時間強ほど必要とする状態ですが、3月下旬はいろいろ行事が重なり、ほとんど…

大きな議論を消してはいけない

療養中なのに身辺多事が重なり、しばらく投稿ができませんでした。 二週間ほど前の3月19日付産経新聞「日の蔭りの中で」欄に、京都大学の佐伯啓思教授の「大きな議論消えたこの1年」という論説が掲載されていました。その内容に大いに共鳴しましたので、…

補足

自分なりの見解のまとめのための記録ですから、コメントをいただくのは失礼と思いますので、ご放念ください。

福島では1万6000人集結…原発反対集会の毎日新聞記事に共感

●国内外で反・脱原発集会が開かれた11日。「『原発いらない』の声は痛恨の思いを込めた福島県民の叫び。この声を全国の心ある人に届けるのは、県民の使命であり義務だ」。東京電力福島第1原発事故で、深刻な被害に苦しむ福島県で開かれた集会では、呼び掛…

読書から

<五木寛之著「人間の覚悟」新潮新書刊から>●時代を見すえる ・時代は地獄へ向かって劇的に近づきつつあるようです。朝日新聞の一面トップ記事に、自殺者が十年連続で三万人を超えたという記事が載りました。そして、いまほど残忍で目をおおいたくなるよう…

読書三昧

2月の治療入院中は読書三昧に過ごしました。<日野原重明著「人生百年私の工夫」幻冬社刊より>●どう死ぬかを考えることはどう生きるかを考えること・生きることについては、明らかに自分で選択することができます。生きることはたしかに苦しいけれども、生…

法隆寺参観の和歌に触発されて

家内の友人やまさんから、法隆寺参観の際に詠まれた「いかるがの幻想」と題した和歌13首を見せていただきました。小生も法隆寺には参観のたびに感動するものがありましたが、その感動を表現することができませんでした。やまさんの和歌という方法で表現さ…