2011-01-01から1年間の記事一覧

病人の年末生活あれこれ

年末一週間入院し26日に退院しました。治療の効果がでて、先生からは「長い目でみましょう」という言葉をいただきました。まだ当分の間普通の生活を送れるようで、有難いことです。●K先生への報告と感謝 ・最初の病院の治療に不信を抱いて転院したH病院…

遊行期の生き方を考える(4)

五木寛之著「天命」から強く印象に残った部分を引用します。●死をどう受けとめるか。そして自分の死にどういう立場をとり、準備をするかという問題ほど複雑で難しい問題はないように思えます。。しかし私たちは、どうしてもその問題ととりくまなければならな…

遊行期の生き方を考える(3)

今年85歳の三浦朱門氏の著作「老いを愉しめる生き方」の第12章「老いぬれば」から共感した部分を引用します。●身体は三週間使わなければ、能力を失う。しかし記憶力は三十年使わなくとも、ちゃんと機能してくれる。老いは身体からであって、頭からではある…

遊行期の生き方を考える(2)

今年100歳になる日野原重明先生は、著作「死をみつめて今を生きる」の結びで「どうよく死ぬかは、その前のどうよく生きるか、どうよく老いるか、どうよく病むかにつながっているものです」と述べています。 この日野原先生の思索から共感したものを引用しま…

遊行期の生き方を考える

まだまだ林住期と思って生活していました。しかし病を得ていよいよ遊行期の門が見えてきましたので、遊行期の生き方を正面から考える気持ちになりました。インターネットで遊行期を検索すると、五木寛之氏の著作があることをがわかり早速読みました。 そもそ…

医師の一言を厳粛に受けとめました

一昨日定例の通院診断で医師の診断を受けました。最近この病気に罹った方のための患者の会が発足し、会員限定でメールの情報交換ができるようになり、会員の皆様の状況がわかるようになりました。 診断時に医師から「どうですか?」と質問され「「体調は順調…

定期入院中 宮部みゆき著「お前さん」で楽しみました(2)

戦後復員してきた兄は、出征まで一生懸命読んでいた知的な本を読むことはなく、銭形平次捕物控えや半七捕物帳を愛読していました。当時首相の吉田茂氏は激務が終わると捕物帳を好んで読んだと聞きました。兄も証券会社勤務で神経が疲れるせいか、読書は捕物…

定期入院中 宮部みゆき著「お前さん」で楽しみました(1)

3回目の治療入院が終わりました。今回は母べえに勧められて、今評判の時代劇ミステリー小説を読んで見ました。面白くて為になり湯上り気分になりました。 次々に起こる殺人事件の犯人探し(経過が面白い)を横軸に、登場してくる人物たちの生きざまを読みな…

箱根一泊旅行

S医師からお許しが出たので、混雑が少ない9月に箱根一泊旅行を企画しました。数年前に電車・バスで見物しましたが、今回は母べえの運転で出かけることにしました。 インターネット検索で自然と美術館を中心に効率よく回るよう企画し、カーナビの有難さを実…

定期的入院中の見聞録(2) 五木寛之著「林住期」再読

◇五木寛之著「林住期」を再読し自分の林住期をふりかえる●高齢化した現代人の四住期▽学生期 (0〜25歳) ・心身をきたえ、学修し、体験をつむ。▽家住期(25〜50歳) ・就職し、仕事に励み、結婚し、家庭をつくり、子供を育てる。・多くの人は自分の望…

定期的入院中の見聞録(1) 城山三郎氏の生き方

病の治療法実施のための定期的入院の第一回目を終え、副作用も殆ど無く無事に帰宅できました。一週間の入院中は余裕時間がたっぷりあるので、新聞・テレビ・インターネット・書籍からたくさん情報を見聞しました。共感したものを記録しておきます。◇城山三郎…

曽野綾子氏の視点で視野が広がる

「三秒の感謝」海竜社刊より●力があるから優しさ、勇気、信念を持ち得る・ギリシャ語では力と徳とそれから勇気までが「アレーテー」という言葉で表される。「アレーテー」という語は同時に「貢献」「奉仕」とも同義語なのである。つまり力がなければ、他人や…

元気に誕生日が迎えられ感慨ひとしおです

毎年誕生日が来るたびに母べえと会食しますが、今年は特に感慨深く食事を楽しみました。昨年秋の奈良旅行直後からは腰痛で悩み、今年は1月から腸疾患で3つの病院に入退院を繰 り返しました。いずれもご縁をいただいた3人の名医の先生のお陰で、現在は一応…

療養生活の在り方を反省

昨日は退院後2回目の診察でした。血液検査の結果表を見ながら先生はいいですよと言われました。しかし、最近は退院直後と違って昼食後に眠くなるなどと副作用の話ばかりしていましたら、先生から「厳しい病気ですから効果の方が大事ですよ」言われ、改めて…

療養の日々は健康の日々ではない

●療養の日々は健康の日々ではない 難病に対する治療法が決まりました。4日間の点滴と6日間の内服薬の治療です。一回目の 治療が済んでめでたく退院し、 家庭で通常の日常生活を送ることができ、喜んでおります。 そうはいっても症状悪化のリスクが消えたわ…

病人になって感じた「こころ・からだ・医療システム」

思いもよらず病人になって3つの病院を転院したこの2年間、「こころとからだの関係」「からだと医療システムの関係」「こころと医療システムの関係」について、いろいろな体験をしました。思いだしながらその一端を列挙します。●健康な時には「ころとからだ…

難病に直面して体験したこと(3)

発生患者数が少ない難病にかかってしまいましたが、4回目の入院でようやく病名が確定し治療方針が確定しました。 この治療法は当初はアメリカとフランスで開発されたようですが、日本でそれを最も効果的に活用されているS先生に出会えたことは本当に幸せで…

難病に直面して体験したこと(2)

小生の病は患者の発生人数が少ない難病であって、今の病院に紹介状を書いてくれた医師が「この病には治療法が無い。今後大出血のリスクがある」と述べたので、もはや余命数カ月かと覚悟し、身辺整理に取り掛かっておりました。ところが6月10日に、この病の研…

難病に直面して体験したこと

昨年夏からはじまった腸の疾患で2度入退院を繰り返しました。4月の末に縁あって新しい入院先に転院し、2週間以上に亘る検査を踏まえて、5月30日に担当のK医師から想定外の難病であることを宣告されました。「この病は消化器以外にも発症する可能性があり、…

病人の立場から

「isorokuのこころの旅路」のブログに退院後の心境を書きました。今考えることはこれしかありませんので、同じ内容をこのブログに転載します。 原因不明の難病で大腸から出血し、このまま小康を維持できるのか、あるいは悪化してしまうのかは予測がつかない…

長い入院を終えて帰宅しました

4月18日から26日までと4月28日から5月15日まで二つの病院に入院し、さまざまな検査を終えてようやく帰宅できました。この間に体重は64kgから56kgに減り、現役時代と同じになりました。人間80歳を超えるとやはりどこかに故障が発生するものです。1か月近…

あの日から1カ月3月11日、大地震・大津波・原発事故の三重苦が同時に押し寄せた東日本大震災から1か月経ちました。その間の1か月は危機の新時代が到来した日々でした。今も続いていますが、1か月経ったところで、振り返ってみます。東北3県と茨城県で3万人…

人のつながり

日経ビジネスonlineの3月17日付記事を読んで、河合薫さんの「大震災、孤立して諦めかけた私を救った“声の力”」という記事に共感しました。その記事のさわりの一部を引用します。 ・(水戸)駅前で丸井の社員の方たちに誘導されて、どんどんと人がいなくなっ…

巨大地震の余波を体験する

会社時代の友人からお誘い電話があり、橋本駅で待ち合わせてmeweビル6階の喫茶店でよもやま話をしていました。 突然椅子が揺れて、周りの人たちが騒ぎはじめ、店のレジ横に陳列されていたグラスや飲料瓶が落ちて破片が飛び散りました。これはいかんと椅子の…

スイスの景観とゆかりの曲に大きく感動

ユニバーサルミュージッククラブから音楽夢紀行が毎月送られてきます。初回のヨーロッパ各地編の景観と曲目には大きな感動を覚えました。しかし、 その後のドイツ・オーストリア・イタリア・ウイーン・スペインと編には、特に感動を覚えませんでした。こちら…

内田光子さん グラミー賞を授賞

内田光子さんが、米音楽界最大の栄誉とされる第53回グラミー賞を授賞しました。モーツァルトピアノ協奏曲第23番・第24番で、最優秀インストゥルメンタル・ソリスト・パフォーマンス賞を獲得しました。早速Youtube音楽欄から内田光子で検索し、ムーティ…

岩崎夏海氏の「なぜ浅田真央は僕の胸をうつのか」に感銘する

200万部に迫るベストセラー、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の著者である岩崎夏海氏が、国民的人気者であるフィギュアスケート選手の浅田真央さんの人間像に迫るドキュメンタリーを、日経ビジネスon lineの2月…

予期せざる断食一週間の体験

思いもかけず断食一週間を体験しました。断食があけて始めて口にした重湯と清し汁のうまさに感動しました。その後も三分粥から五分粥と段々慣らして、ようやく本粥を食べられるようになったのが絶食終了から5日後でした。結局15日間の入院で無事に退院で…

今年の箱根駅伝に感動しました

往路の東洋大の柏原の追い抜き走りはすごかった。走り終わったあとの涙も素晴らしかった。復路の早稲田6区高野の首位逆転、7区の三田のゴール前で聞こえてきた都の西北に感動しました。学生時代の神宮での体験を思いだしました。 こうした物語は桁は違うかも…

新年おめでとうございます

謹賀新年 旧年中はいろいろお世話になりました。 今年もよろしくお願い申しあげます。 ご縁をいただいた皆様のご多幸をお祈り申しあげます。 新しい年もさわやかに平穏にすごせますよう、母べえとお屠蘇を飲んで乾杯しました。 母べえ手作りの正月料理とお雑…