「病人の生き方」から学ぶ(1)
小林昭洋「病人の生き方」サンマーク出版を読みました。大いに共感した部分を記録しておきます。
<闘病初期>
●挫折感は「小分け」にできる
・事実は一つなのに感じ方は千差万別です。陸上選手と足が悪かった老人では足が動かなくなった場合の感情は違うでしょう。その「思い入れ」と「病気症状」を別々に考えよう。
・つらさの小分けは、心の治療において最速の方法となります。細切れにできれば、その一つ一つを個別に直していけるので、早く回復できます。
●困った時にはヒーローをよべ
・きちんと尊敬し憧れる存在を明確に持つとくじけたときに救われる。
・自分が限界だと思ってしまっても、ヒーローなら状況を好転させて乗り越えられる。
<少し長めの闘病期>
●不公平を嘆くと余計に辛くなる
・クサらないことが闘病家の仕事だ。人生は不公平なものだと自覚し納得したときから、病気の自分と正面から向き合うことができるのかもしれません。
●「させられている感じ」から「やってみる感じ→やりたい感じ」へ
・「やりたい」という気持ちは、パワーを最大限に引き出すエネルギー源なのです。
・やりたい気持ちには魂があります。ダメでもくじけません。発想を変えます。さらなる情報を得ようとします。他人の力を借ります。道具を使います。
●重大なドラマがここにある
・何事もどうしても今じゃなければならないことなど、ほとんどありません。ですが、身体の異変を知らせるタイミングは突然現れ、今この時しか闘うことのできない一大事になります。
・人生において、こんなにも本気になるタイミングはほかに見当たりませんよ。
●過去の自分と決別する勇気
・戻りたくても過去に戻ることなど絶対にできません。嘆いて泣いて、その先がいくら過酷でも
繰り返してようやく慣れることができたときに、新たな一歩が始まるのです。
・社会の基準ではなく自分の基準を創りあげていく必要があります。<所感>
・身につまされる体験談でした。特に「小分け」という発想は大いに活用しなければと思いました。米粒から糊を作る作業での弁慶と義経の違いの話を思い出しました。