治療入院中に至福のひと時を味わう

12月10日から一週間定期の治療のため入院しました。夕方ベッドで読書していたところ、廊下から、暖かく綺麗な声の女性合唱が聞こえてきました。

部屋から出て眺めると、なんと数十人の若い女性が蝋燭をもってクリスマスキャロル「神の御子は今宵しも」讃美歌111番をうたいながら、病室の廊下を練り歩いています。だんだんこちらの部屋に近づいてきました。彼女たちの瞳は輝き、笑顔いっぱいで幸せそうに歌っています。

その歌声を聴いて一瞬「嗚呼この世にいてよかった」と胸がいっぱいになりました。至福のひとときでした。顧みればこの2年間、何度かイノチを落とすのが当たり前の状況があったのに、神仏と亡き娘のご加護のおかげか、まだこの世で生きられている実感に酔ったのかもしれません。

担当の看護師にあのグループは何のグループか尋ねたところ、隣接の4年制看護大学の生徒たちだそうです。担当の看護師もその大学卒業生で、やはりクリスマス前に体験したそうです。
素人の集まりにしては合唱のレベルが高いので、プロの指導かと聞いたところ、メンバーの中から指揮者を選んでいるそうです。

彼女らの表情と歌声は、自分たちも幸せ、皆様も幸せというこの世の幸せの象徴のようでした。

母べえ