主治医の一言でもう一度方向転換

 4月中旬に予定していた隔月の治療入院が患者の殺到によって予定通りとならず、主治医の観察通院日が先に来てしまい、昨日病院に出かけて主治医の所見をうかがいました。

 3月下旬に行事が重なって無理をしたため、3月29日に吐いたり心臓に圧迫感が出たりして3日ほど苦しみ、その後軽快はしたもののなんとなく身動きが重く感じられ、また近所の医者で検査した心電図に不整脈が現れていたので
その旨を主治医に報告しました。

 主治医曰く「この心電図は以前の当院での心電図と同じ状態です。この病気は内臓のどの器官にも影響を与える可能性があり、心臓に影響を与える場合が一番怖い。しかし、心臓の状態が悪化した場合でもこの病気の治療法が発達したので、4分の3の人は大丈夫だが、4分の1の人は、家族がある日朝起きてみたらもう冷たくなっていたという事態になる恐れはありますよ」と発言され、笑いながら「身辺整理はやったほうがいいですよ」と言われました。

 主治医はつい先月の患者の会の講演で「予後が厳しい病気だから難病というわけではなく、一生涯長く経過を見ていかなくてはならないという意味で難病なのです。治療法が発達して10年生存率が6、7割となってきている」と発言されました。

 また、以前私が「前の病院で治療法が無いと言われ、余命数か月かと覚悟を決めました」と話した時に、笑いながら「この病気で死ぬことはなくてもほかの病気で死ぬかもよ」と言われたこともあり、病気の展望に楽観的な姿勢を持つようになっていました。その結果、身辺整理の仕事はほとんどにストップしてしまいました。

 今回の一連の体験で、これからの生き方をもう一度方向転換しなければいけないと痛感しました。まず手始めに、当分の間、睡眠は重要な治療法の一つと認識して、毎日1時間程度の昼寝と夜9時半までに就寝を心がけることにしました。昨日から実行をはじめましたが、今朝は気のせいか身動きが軽くなりました。

余命数か月の感覚、余命10年の感覚を体験しましたが、いずれも誤りで、「自立可能な余命1年の感覚」で生活して、結果として余命数年(あわよくば10年)になればおんのじという感覚でなければいけないと思い、まず余命12か月の計画を立ててみようと思います。