久しぶりのブログ

 治療入院、補聴器買換え、お墓参り、唯識講座受講、患者の会関連作業、週4日の筋トレ、文学の読書、次の旅行計画など半病人の日常生活を送りながら、ブログ更新を怠リました。

 この間三島由起夫の「豊穣の海第一巻〜第四巻」を再読中ですが、物語の筋立ての巧妙さにあらためて感心しました。
 
 再読しながら、「文学とは何か」を考えましたが、とりあえず以下のようにまとめました。

▼文学とは、物語と思想の巧妙な組み合わせである。(小説は文学と異なり、物語り中心であり、思想は周辺の飾りにすぎない)。

▼物語とは、客観的事実ではなく主観的出来事(感動した体験・忘れたくない記憶など)を筋道立てて述べられたもの(お話・文章・絵など)である。

▼思想とは、行動を支配するものの見方(人生観・世界観を含む統合的な見方)である。

▼一流の文学とは、優れた筋立てと表現力で誘い込まれる面白くて為になる物語の中で、作者の巧妙な組み合わせのお蔭で、ごく自然に思想問題(時代の精神や生死の根本問題)が触れられることになって、そこで述べられた思想の内容が物語の精神的内容を深めているような作品である。 

芥川賞ノーベル文学賞の作品がそうであるかどうかは読んでないので判りません。これからぼちぼち読み始めます)。


▼三島の「豊穣の海」の中で述べられている唯識の理解と、岡野先生の唯識の理解には微妙な違いがあって、そこを追求していくと唯識理解が深まるように感じる。