奈良のお寺を反芻しています

『手を打てば はいと答える 鳥逃げる 鯉は集まる 猿沢の池』(薬師寺法話より)

法相宗(唯識宗・慈恩宗)の特徴は阿頼耶識[あらやしき]、末那識[まなしき]という深層意識を心の奥にあるということを認めているところにあります。(薬師寺のホームページより)

法相宗唯識仏教を伝えているのは興福寺薬師寺である。

「まなしき」への洞察こそ、私たちが唯識から学ぶべき最大のポイントである、と私は思っている。それは歴史始まって以来人間がずっと続けているさまざまな愚行の根本的な原因を明らかにしていると思われるからである。唯識によれば、まなしきの基本的な働きは四つの煩悩(我痴・我見・我慢・我愛)である。(岡野守也著「唯識の心理学」より)


興福寺の五重の塔

薬師寺の東塔