奈良旅行(3)

平城宮跡
広大な跡地で、朱雀門からはるか真北800mに大極殿が見えました。高齢者や障害者優先のハートフルカートに乗って新築の第一次大極殿へ。大極殿は当時天皇即位式や外国使節との謁見など、国のもっとも重要な儀式のために使われていました。



法隆寺
推古天皇聖徳太子が用命天皇のご遺願を継いで寺と本尊の薬師如来を造られたと伝えられています。金堂と五重塔の深厳な美しさに再び感動です。夢殿で救世観音像を拝み聖徳太子の偉業を偲びました。十七条の憲法の精神は今の日本再生の指針として使えます。

十七条の憲法第一条 和をもって貴となし、さからうことなきを宗とせよ。人みな黨あり。またさとれる者すくなし。ここをもって、あるいは君父にしたがわず。また隣里に違(たが)う。しかれども上和らぎ、下睦びて、論(あげつら)うに諧(かな)うときは、事理おのずから
通ず。何事かならざらん。 




●このほかに、地元の解説者つきの奈良公園散策や春日大社石舞台古墳、安部文殊院を見学しました。安部文殊院での法話で「こうした旅行は家族全員が健康でまたお金がなければできないことで、皆様はそれに感謝しなければいけない」とのお話に共感しました。

●2日目の平城京で歩きすぎたのがたたって、3日目の朝、文殊院の参詣ごろから持病の腰痛が発生して一時歩けなくなりましたが、その後はだましだまし本命の法隆寺拝観ができて幸せでした。

●夜帰宅後再び腰痛が発症、翌日母べえの脊椎湾曲症を奇跡的に回復させた名医の「内田毅クリニック」へ駆け込み、先生の「痛みは治りますよ」との診断と、リハビリの看護師さんのマッサージの気持ちよさに感激しました(今まで通った整形外科とは大違い。専門医の素晴らしさを知りました)。

●今回の奈良旅行は、小生の方は閉塞感の漂う日本再生の精神的基盤となる和魂の源流としての奈良仏教の姿をあらためて体感しようという視点で計画した次第ですが、母べえの方は素人なのに半写真家気取りの視点で拝観を続けたようです。同じ旅をしていても、視点が違うようですが、夫婦も林住期に入ればそれぞれ自分の世界で生きるのも好ましいことだと思っています。林住期も後期に入り、小生は余命は長くないぞと思って、新鮮な気分で毎日を送りたいと思っています