奈良旅行(2)

興福寺
興福寺藤原氏の氏寺と同時に国家が保護する官寺であった。聖武天皇の妃で藤原不比等の娘の光明皇后は、五重塔建設のほかに、釈迦如来像、阿修羅像で有名な八部衆など諸像の造立を発願された。光明皇后は、また在俗の修行者維摩詰と諸菩薩の交わす問答を講義し称賛する法会である維摩会を復興させた。小生は現在、岡野守也先生の指導のもと大乗仏教維摩教(聖徳太子も学習された経典)を読んでおります・・・維摩経の内容の一端をご紹介するためにキーワードの一部を羅列します。①四心(直心、発行、深心、菩提心六度(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)四無量心(慈・悲・喜・捨)などです。

今回は生まれ変わった興福寺国宝館の中に陳列された阿修羅像など八部衆、千手観音、金剛力士などなど、国宝の仏像を目の当たりに何度も繰り返し拝観したため、集合時間が迫り、出口のビデオの後半部分しかみられず、五重の塔は猿沢の池方向からの一部分の撮影しかできませんでした。五重の塔全景は三年前に撮ったものです。


東大寺
聖武天皇は中国にもなかった巨大な仏像の建立を発願した。律令国家の理念を目に見える形で実現させようとしたと解釈されている。東大寺華厳経の教説に基づいて造られている。華厳経の教主は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)で、一切衆生をすくいとる仏の光明が無辺であることを表現しています。