毎日新聞社説「市場の失敗から何を学ぶか」に共感する

本日の毎日新聞社説は、通例の中立性ベールを取り去った明快な論説内容でした。

●利益を追求する「欲」を成長の原動力として奨励し、市場での淘汰を経済活性化につながると是認する考え方は修正を余儀なくされている。信用という自由取引の大前提までもが揺らぎ、米国型資本主義のよりどころそのものが、崩れ落ちようとしている。
●金融業のあり方や、市場至上主義に代わる新たなモデルな何なのかといった根源的なテーマを、米国だけではなく我々も考えていかねばならない。

世間も、ようやく市場至上主義に代わる新たなモデルの必要性に気づいたようです。

アメリカ型資本主義(とそれに追随した小泉−竹中構造改革路線)の問題点を摘出し、それに代わる新たなモデルの提出は、既に十数年前から出版されている日本のいくつかの著作の中に姿を現していました。

小生は、安心・安全・倫理の崩壊が始まった世相を憂い、別のブログ(http://blog.goo.ne.jp/isoroku-hitoshi)で、そうしたすぐれた分析、提言の抜粋を、先月から8回に亘って掲載しました。

こうしたすぐれたオピニオンリーダーたちの分析、提言をどう政治に生かすのか、ジャーナリスト・政治家・オピニオンリーダーたちの奮起を望みたいです。

一般国民も劇場型政治ショーに惑わされず、まじめに考えて投票しなければいけないと思います。