日本再生長期難行程の展望が欲しい(再編集)

isoroku07232008-07-27

このブログでご縁が出来たlinhwa1さんの最近のブログ「慈悲の心の復元を」の内容に同感し、またその意見に触発されて、日ごろ学んでていることをまとめてみたので、ポイントを列挙します。

    <linhwa1さんのブログから抜粋>

●最近の日本はもともとの良さを失い、殺伐として潤いの無い社会に成り下がってしまった。他者を思いやる余裕など無くなってしまうということなのでしょう。いったい何故こうなってしまったのか?いつからそうなってしまったのか?

●その根本原因は、戦後我が国が『宗教無き時代、日本の心を忘れた時代』に入ったためと考えています。そして、そういう時代のとどめを刺したのが、一周遅れでひたすら「新自由主義」を追求した小泉政権時代の5年半であったことは、間違いありません。

●即効薬は無く、時間をかけて国民一人一人が少しずつ「慈悲の心」を取り戻す努力をすることに尽きると信じていますが、その第一歩として、この場では、その気になれば誰でも出来る『無財の七施(しちせ)』を、改めて提唱したいと思います」。

<小生の意見・日本再生長期難行程の展望が欲しい>

無財の七施すら不十分な小生ではありますが、即効薬は無くても、日本再生の長期的行程について展望が欲しいと考えます。(長期の展望が無いと、五里霧中になって心理的に疲弊すると思います)。

そこで、今後次のような4つの枠組みに沿って、時間をかけて具体的な内容を構築していくつもりです。 
   <小生の考える長期展望の第一次デッサン>

●1 政治・経済・社会的分野の改革
1)市場原理主義が支配するアメリカ型資本主義とは異なるヨーロッパ型資本主義(充実した福祉・環境保護・教育重視)の思想、政策、制度を参考にする。

参考文献:福島清彦著「ヨーロッパ型資本主義」「アメリカ型資本主義を嫌悪するヨーロッパ」「持続可能な経済発展」藤原正彦著「国家の品格
2)危機が増大する地球環境問題で先進的なスウェーデン政府の政策、制度を参考にする。
参考文献:神野直彦著「人間回復の経済学」小沢徳太郎著「スウェーデンに学ぶ持続可能な世界」
3)仏教思想を政治・経済に適用した政策、制度を参考にする。
参考文献:安原和雄著「足るを知る経済」

●2 各個人の行動分野の改革

1)物欲充足中心のライフスタイルを見直し、現代化した仏教思想を参考にして少欲知足の人生を歩む。

参考文献:西岡秀三シンポジュム論集「低炭素社会は持続可能な国づくりへの第一歩」安原和雄著「足るを知る経済」

●3 社会の文化的分野の改革
1)ニヒリズム・エゴイズム・快楽主義の世相を打破する文化活動を強める。
参考文献:岡野守也著「生きる自信の心理学」「自我と無我」「唯識と論理療法」上田紀行著「頑張れ仏教」
2)学校教育を改革充実する(知育偏重改革、コスモロジー教育導入)。
参考ブログ:岡野守也ブログ公開講座「伝えたい!いのちの意味」

●4各個人の内面的分野の改革
1)慈悲の心を養い、エゴイズムから自利利他の生き方へ誘導する。
参考文献:岡野守也著「よくわかる般若心経」「唯識のすすめ」


        <小生の次の課題>
●参考文献の著者の意見は同質の見解ばかりではなく、異質の見解があります。この点を整理し、著者間の異質の部分の統合できる部分を検討し、先人の知恵に基づきながら自分の見解を確立する。
●さらに、長期行程で取組むと決めた内容を、必要なステップ(少なくとも3つ以上のステップ)にどのように分けるか、また夫々のステップにおける取り組みの優先順位をどう定めるかを確定する。