少欲知足の考え方が日本の未来を救う

安原和雄著「足るを知る---仏教思想で創る21世紀と日本」をじっくりと読み始めています。
難しいことはさておいて、母べえでも分かる部分を抜粋してみます。

●20世紀を動かしてきた原理は、弱肉強食の競争と共に経済成長(お金で買えるモノやサービスの拡大を重視)をひたすら追い求めることである。この原理で一生懸命努力してきた成れの果てが、今日の道義の構造的崩壊であり、地球環境の破壊である。

●少欲知足とは、お金では容易に入手できない価値を重視することである。

●少欲知足の実践とは物質的欲望は60%主義を採用し、精神的欲望(人間的向上、生きがい、働きがい、社会貢献など)には90%主義で立ち向かう。100%主義では心のゆとりがなくなりストレス過剰になる。


自分達の現役時代は競争の負け組みであっても、まだそれほどひどい目にはあわなかったと思われますが、今の時代の負け組みの人々は残酷と表現される境遇となっています。
孫達が負け組みにならないよう受験勉強に励ませるのも無理ないことと思いますが、なんとか日本全体が少欲知足の社会になれるよう祈る次第です。