浅田真央選手うれし涙の優勝

 フィギュア世界選手権女子フリーの後半試合は、起伏に満ちた感動場面の連続でした。
 中野選手はノーミスでしたが、それ以外の選手はすべてジャンプなどでミス、浅田選手の大きな転倒には驚きました。
 それでも以後の演技は素晴らしく、バレリーナを想いおこす美しいポーズの連続が高い得点を得たようで、優勝でした。
 得点発表直後のうれし涙の表情は、人間の自然の感情を湛えた美しい笑顔でした。よかったよかった。
 世界選手権の評価者は、ノーミスの完璧性よりも魅力度のインパクトの大きさを大切にするようで、転倒した2人を1位と2位と評価した姿勢に共鳴しました。
 世界フィギュアスケートの世界は、企業世界に例えれば、ノーミスが高い評価を得る官僚的企業のようではなく、多少のミスがあっても、重要な項目で大きな成果を上げる人材を評価する革新的企業のようだなと感心しました。
 また、中野選手の姿にも共感を覚えました。努力を積み重ねて成果をあげていく素晴らしい人生ですね。