ノーベル賞受賞の大村智さんの生き様に感銘する

新聞・テレビで大村智さんの言動を拝見し、この人は自利・利他円満の大乗仏教の教えを体現された人物だと感銘しました。

ノーベル賞受賞のすごい創造的な仕事、北里研究所のマネジメント、ご自分の収入確保、ゴルフや日本画の趣味、無償で長年にわたってアフリカの方に革命的な薬を大量に提供、故郷に温泉施設・美術館の提供・・・という事実、そしてテレビの映像でお話しされるお顔や姿を眺めて、まさに維摩経維摩居士の再現ではないかと思いました。在家仏教徒の理想の姿という印象です。(臨済宗の故松原泰道師を尊敬されていたようです)。<印象に残ったっ言葉と行為>

・私の仕事は微生物の力を借りているだけで、私自身がえらいものを考えたり難しいことやったりしたわけではなく、すべて微生物がやってくれたことを勉強させていただいたりしながら、今日まで来ている。

・幼いとき祖母から「ひとのためになることをしなさい」と繰り返し言われた。

・人のまねをしたらそれで終わり。それを超えることはできない。

・成功する人は、普通の人より2倍3倍の失敗をしている。

・当時あまり実施されなかった産学共同を実行し、メルク社との契約で、「特許料は取らないが成功したら売り上げのⅩ%を受け取る」という契約を締結した。

・実用化のポイントは共同作業の体制がうまく機能したからだ。私の肩書はスペシャルコーディネーターだ。