唯識仏教の学び

岡野守也先生の東京集中講座で「唯識」を勉強してきました。印象に残った論述を記録しておきます。

・覚りとは「目覚め」である。

・覚りとは煩悩と輪廻転生からの「解脱」である。

・覚りとは「菩提」である。

・覚りとは「涅槃」である。

・しかし、解脱と菩提と涅槃は近似値であって全く同じでは無い。

・アーラヤシキはカルマ(業)で出来ている。それが転依して大円鏡智になり、無分別後得智になるとマナ識は浄化されて平等性智となり、慈悲が生じる。→菩薩の誓願
マズロー欲求五段階発達論・・・生理的、安全、社会的、尊厳の欲求が満たされた後に発生する自己実現の欲求を成し遂げると、自己超越の課題=覚りへの欲求が出てくる)。

・凡夫の菩薩は、資糧位でしっかり学び、まず禅定と無財の七施を実践し、続いて六波羅蜜をまじめに実行し(加行位)、やがて通達位に到達して覚りの入り口に入ることができる。その後も修習位を経て究境位に達してはじめて本格的な覚りに至るというのが五位説の教えです。
・・・我が身は横着な凡夫なので、まあ通達位まで行ければ予想外の上出来といえるかな(isorokuの独り言)。