9月2日毎日新聞「記者の目」欄の記事に感銘しました

連日新聞では政権交代をめぐる記事が氾濫していますが、9月2日毎日新聞、「記者の目」欄の中村秀明氏(論説室)の記事に感銘
しました。

政権交代しても本当のチェンジは始まらぬ、自らの手で状況を変えよう
 ・投票による民意を示し、後は政治にお任せ、お手並み拝見でいいのだろうか。私たちは政治の「主人公」なのか「お客さん」なのか。議員を「御用聞き」「便利屋」のように扱いながら、政治家や政治を三流と嘆き続けてきたが、世の中が良くならなかった本当の理由は、私たち自身の怠慢や横着さにあったかもしれない。
 ・国連事務総長の特別顧問として貧困根絶に取り組む経済学者ジェフリー・サックス氏は「持続可能な社会のためには、国家(政府)と市場(企業)、それに市民の存在が欠かせない」と述べている。
 ・思えば日本人は国家と市場に重きを置いて、その力に頼りすぎていた。国家や市場に向き合う「市民」という立場を築いてこなかったのではないか。「そのほうが楽だから」と国家と市場に生活や未来を委ねてきたようだ。
 ・私たちは電子化や自動化された便利で効率的な仕組みに慣れて、自ら考え動くのが苦手となり、自らの手で状況を変えていく熱意と意欲が低下している。だがもう、楽ばかりを求めている場合ではない。

(所感)市民一人一人は微力でも市民として考え行動することが集合すれば、国家や市場の動きに影響を与えることができることを今度の選挙が示したようです。中村氏が言うように、自分たちの生活と未来を良くするために投票だけで終わらず、できることを考え行動することが必要な時代になったように思われます。余命少ない老人ですので自分たちの楽しみを享受しながらも、孫の世代のために日本が良くなるように、少しでも貢献しなければいけないと感じます。