はじめての坐禅入門

 「風流を味わえるには、どっしりとした胆力があればこそ、それには坐禅・瞑想が有効である」(玄侑宗久)。 

 しかし、坐禅には足がしびれたり、ばしっと肩を叩かれたり苦行のイメージあるので、凡人は敬遠するのが普通です。
 幸い「市民向けの柔軟体操付き、警策(肩をばしっと叩く)抜き、30分だけの坐禅とその後の佛教講義」という岡野守也先生の研修会を発見して、参加しました。
 まず「はんかふざ」といって、左のふとももの上に右の足を乗せる座り方で体の姿勢を整え、半眼で前方のある決めた場所を見る(調身)。
 次に複式呼吸で、ヒトーと数えながら静かに息を吐いてツーと数えながら息を静かに吸い、フターツと数え・・・十回づづ繰り返す(調息)
 最後に呼吸を数えることに専念する・・・将来は無念夢想に(調心)。
 30分で終了しましたが、足はしびれず何かいつもよりも落ち着いた気持ちになれました。
 毎日続けることによって、漢方薬のように心の奥底に沁みて効いてくるそうです。

 知的に学ぶだけでは、「風流」も「空」も画に書いた餅に終わるのであって、人生に活かすためには坐禅という行を続ける必要があるようです。