風流な生き方の再考

 玄侑宗久さんの2冊の著作からの抜き書きです。   

●仏教の智慧というと「空」を想うだろう。しかしそれよりももっと現実的な指針として「風流」を紹介したい。
●風流とは、「不足」や「苦痛」など思うようにならないものを楽しむ余裕といってもよい。
 「やせ我慢」ともいえるが、それも基本的なところで安定があればこそ楽しめる感覚である。
●「足ることを知れば茶をたてて不足こそ楽しみとなれ」  (松江藩主不昧公)・・・現状を全面肯定しようという意思があればこそこんな嗜好が可能になるのだろう。
●風流とはゆらぎのことである。このゆらぎを楽しむ能力こそ、人間だけの最高度な楽しみと云えるだろう。
●「今」「ここ」を充実させるための様々な智慧坐禅なしに伝授しようとするフラチな一冊。


我が家のかあべえが撮った「梅と鶯」