法隆寺展に出かける

芸大美術館で4月26日から6月22日まで法隆寺展が実施されていることをはじめて知りました。
6年前に奈良旅行をしたとき、法隆寺を参観して感激した余韻を再び味わおうと出かけました。
会場の入口に大野玄妙法隆寺管主の挨拶文があり、そこで使われたキーワードが印象に残りました。「共生社会」「和の精神」「菩薩思想による平和の実現」「法隆寺はこうした太子の理想を受け継ぐべく創建された」。
6年前奈良へ旅行したときはツアー旅行のため内部の展示品を拝観する時間があまりなかったので、今回拝観できてよかったです。特に金堂壁画の再現が素晴らしかったです。
6年前に「金堂、西の五重塔、南大門からの西院伽藍」の深遠な佇まいに心を打たれたことを思い出し、当時撮影した写真を探したところ幸い発見できました。

<菩薩の誓願・・・ウィキペディアより>
・「衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんど) - 地上にいるあらゆる生き物をすべて救済するという誓願
・煩悩無量誓願断(ぼんのうむりょうせいがんだん) - 煩悩は無量だが、すべて断つという誓願
・法門無尽誓願智(ほうもんむじんせいがんち) - 法門は無尽だが、すべて知るという誓願
仏道無上誓願成(ぶつどうむじょうせいがんじょう) - 仏の道は無上だが、かならず成仏するという誓願

<凡夫の対応・・・岡野守也唯識と論理療法」より>
・凡夫が心の変化・成長を伴わないままにあえて形だけ実行しようとしたら、相当な無理がくるでしょう。
・初歩の菩薩は、「道理を聞いて飽きることがない」「断絶することなく思惟する」「三昧を修行する」という菩薩の学びを持続することによって、「堅固なる善意」を確立するのです。
・凡夫は「物事を客観的、理性的、科学的に見て、自分の感情や行動をコントロールする能力を育てることから始めた方がよいと思います。
・理性的能力を獲得すれば、他者とのバランスをとりながら「長期的な快楽主義者」の生き方が出来るようになるのです。長期的快楽主義の生き方は、自分の能力を活かして「創造的な仕事へ献身することで人生を楽しもうとする」のですから、動機は自己実現ですが結果は「社会的貢献」ということになります。これを徹底すると、菩薩の『自利利他』の「布施」に限りなく近くなっていきます。